レセプトの請求にも時効がありますよね。
診療月が古いレセプトを請求する時、「これまだ請求できるんだっけ・・・?」って不安になったことはありませんか?
請求権切れで、レセプトの請求ができなくなることはできるだけ避けたいですよね!
もし、診療月分の古いレセプトがお手元にある場合は、この記事を是非読んでいただきたいです!
請求権が迫っているレセプトは、一刻も早く請求しましょう!
請求権は何年?
令和2年4月1日に民法の改正があったため、それ以前とそれ以降で請求権の年数が異なります!
請求権の起算日は?
請求権の起算日は、令和2年4月以前も以後も変更はありません。
しかし、国民健康保険と社会保険で起算日が異なるので注意が必要です。
時効成立の具体例
上でまとめたものを、具体的な日付を当てはめて考えていきます!
R2.3診療分までと、R2.4診療分からを国保分と社保分に分けて解説します。
同じ診療月のレセプトでも、国保分と社保分で時効満了の日付が異なります。
提出の際は注意が必要ですね!
再審査請求にも時効がある?
診療報酬の減点された理由に納得がいかない場合は、再度審査をしてもらうことができます。
この「再審査請求」にも時効があります。
こちらも、R2.4診療分より前と後で時効期限が変更されている部分があります。
また、原審査査定と再審査査定で時効の期限が異なります。
原審査査定とは
・請求した月に国保連・支払基金で審査が行われ減点されたもの。
・国保連は「増減店通知書」、支払基金は「増減店連絡書」で通知しています。
再審査査定とは
・レセプトが保険者に請求された後、保険者からの申し出で審査をして査定されたもの
・国保連は「過誤 再審査結果通知書」、支払基金は「再審査等支払調整額通知票」で通知し
ます。
ご存じの方も多いと思いますが、原審査査定と再審査査定を理解したうえで、R2.3診療分までとR2.4診療分からの取扱いをまとめていきたいと思います。
コメント
わかりやすい記事いつもありがとうございます。
病院で再審査請求を担当しているものです。
毎回査定されるものがあり、ひと月だけ試しに再審査請求したところ復活しました。
こちらの記事にある令和2年以降は5年ということで、令和2年から最近の分まで再審査請求を提出。
1か月後に国保より再審査申出は、原則6か月以内で。参考:保健発第45号昭和60年4月30日
と古いものについては一部返送します、令和5年発送以前のは返送され無効となってしまいました。
いままでこのような受け付けないということは無かったので困惑しております。
増減点は5年、再審査結果や突合は10年の請求権というのは、どのようなところからの発信でしょうか?
それがあれば添付し再審査請求したいと考えております。
よろしくお願いいたします。
お問い合わせありがとうございます!
また、返信が遅くなってしまい申し訳ございませんm(__)m
請求権の期間は民法の改正があり変更されました。
令和2年5月8日発の「民法の一部を改正する法律等の施行について」
という事務連絡文書が出ており、その中に「診療報酬請求権の時効期間について」というものがあります。
その文書から、医療機関再審査の請求期間は、原審査査定が5年、再審査査定が10年と理解しているのですが・・・
医療機関再審査の申し出が6か月以内というのは初耳でした(*_*)
私はそのような理由で返送されたことはないです!
令和2年5月8日 民法の一部を改正する法律等の施行について
で検索すると、該当の文書が出てくると思いますので、添付して再審査請求してもいいと思います!
それでも受け付けないと言われたら、国保から理由を聞いたほうがいいと思います!